数年間は人生の中でもいちばん苦労をしたが、徐々に功績が認められ、2014年にNHKと都道府県ネットワーク放送、労働安定センター調査の上で全国の中から11施設が選ばれ、内2件の職員育成についての記事、また日本経済新聞にも掲載された。2015年度中は第三者全国評価が多く、1月に日本経済新聞に2度目の職員育成記事が書かれ、同年5月には職員専用の鎌倉市内初
施設内無認可保育室を設置したため鎌倉タウンニュースと鎌倉生活新聞に掲載。また役所の待機児童ゼロの方針と協力したため6月に4度目の高齢者新聞掲載となった。2016年4月、施設内無認可保育から県内でも許可数の少ない施設内認可保育室ササKIDSの開園が認められた。開園3ヶ月目で定員110%となり地域の認める高い評価を得ている。
2015年度、介護チームと看護チームの合同効果として「買い物リスト」のようなケア環境と共に職員の成長が見えた。まず1つ目は、3年間連続で入所者感染症がゼロ(インフルエンザ・疥癬・ノロウィルス)。2つ目は、11名を看取り、介護と看護の特科したチームケアで、ろうそくの火が消えるまで大切にケアをしてあげたということだ。
その他施設側としては、 職員「育成」に基づき、介護福祉士資格取得のための全額試験費用を法人が負担(4名の合格者)。サービス向上を目指し常勤職員43名を外部の研修へ参加。(185回以上/555時間以上=1人/約4回の研修)外国人育成のため、2014年度初めより、施設内勤務中に「日本語授業」の受講。6名の外国人が介護福祉士を目指し週1回、外部より日本語講師を招き、授業(宿題有り)を行う。その結果、2015年度2名が日本語能力試験5級に合格。
雇用側の応援としては、他ではなかなか得られない有給休暇取得率のアップをチームの共通意識として持ち、有給を取得できるのは職員の権利という意識を持ってもらい仕事にも専念していただく。(パート職員200日以上550日以上)また夜勤手当アップも基本給とは別に1回当たり125%増額をし、約24時間働いてくれる職員を更に応援。
介護員としてプロ意識を持ち、責任を持って日々の仕事に携わってもらいたいため、各々に「マイ目標」を持ってもらう。計画、実行(PDCAサイクル)、目標の具体的な進みと達成が多く見られチームケアを向上となる。職員へ“あなたの目標とは何ですか?”と、ご家族様より問いかけてみてください。
社会育成としては、直接ケアをしている特養の介護職員4名をベトナム海外研修へ参加させた。ベトナムの介護施設・日本語学校・高等学校等を見学し、セーフティーネット(介護保険/社会保険)がない国の高齢者ケアを実際に見て感じてもらった。
2016年度、私は施設長として今までより更に全職員のQOL向上に努力し、職員一人ひとりを大切にしたい。入所者様は入所から退所まで、またご家族やご利用いただいている方々、そしてささりんどう鎌倉の職員たちを自分の家族と同様に思う気持ちで今後も皆のために一生懸命色々な山を乗り越え更に施設環境をよくしたい。
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